第37回佐渡国 際トライアスロン 大会 B Type優勝レポート
日時 2025年9月7日
場所 新潟県 佐渡市
参加者数 約700名
大会HP https://www.scsf.jp/triathlon/
結果 4時間52分24秒【総合優勝】
スイム 1350m 16:49(7位)
(T1) 02:50
バイク 108km 3:05:57(4位、通過2位)
ラ ン 21.1km 1:26:48 (1位)
使用機材
時計 wahoo ELEMENT RIVAL
サイクルコンピュータ wahoo ELEMENT BOLT
ウエットスーツ Frog Rock
バイク Plasma 5
ラ ン ASICS META SPEED
補 給 MAURTEN(Drink Mix & GEL)、KODA(Electrolyte Powder)
2016年大会より出場している佐渡国 際トライアスロン 大会。今回はB Typeに参戦いたしました。これまでA Typeのみ参加してきた私に多くの知り合いアスリートは、「どうしてブッチがB Typeなの?」と聞いてきました。理由は二つありました。
私は、小学生から中学3年まで野球をしていたのですが、トレーニン グのし過ぎとケア不足により腰椎分離症を患い、それが分離・すべり症となり、近年ロングでのパフォーマンスが落ちるとともに、今年の冬は腰痛によりA Typeに挑戦できる程の時間・強度のトレーニン グが詰めないと判断したからです。
また、いつもは家族4人での佐渡 旅行も兼ねた大会参加ですが、息子が中学2年となりなかなかスケジュールが合わないことから、小学5年生の娘と2人での来島ということで、A Typeの時間を待たせるのも酷だと判断したのでした。
レースに向けたトレーニン グは、種々のリスク排除のために9割方インドアでした。バイクトレーニン グは、もちろん、wahoo KICKRにて行い、ランもインドアにて行いました。
(レース前日)
佐渡 大会の本大会前日は、ジュニアトライアスロン 大会が開催されます。毎年、娘が参戦しており、応援に力が入ります。小学2年生の頃から出場している佐渡 ジュニアトライアスロン 大会。部門は小学4年生から中学3年生まで出場する「ジュニアアスリート」の部。Swim 400m、Bike 5km、Run 2kmと、スイマーの娘にとって有利な距離。過去2回ともに3位だったことから、なんとか1位をとりたいということでレース直前まで緊張した表情でした。結果は今年も3位。悔しい思いもしたけれど、本人も課題が明確になったみたい。そして、苦しい表情を浮かべながら走っていたのに、「楽しかった」の一言が聞けてよかった。
ジュニアトライアスロン を終え、宿に戻り補給食など、レースへ向けた最終準備。今回の補給は前述の通り、
・MAURTEN Drink Mix 320 → Bikeのみ ※1.5L用意
・MAURTEN Gel 160, Caf 100 →Bike 1個/20km、Run 1個/5km
・KODA Electrolyte Powder →Bikeのみ ※1L用意
ロングレースの際は、1Lボトルを基本に準備しています。モルテンを取りつつ、間にKODAを挟む感じで、コンスタントに摂取する計画です。
(レース当日)
レース数日前からチェックしていた通り、風が強く、そして例年とは逆向きの風ということで、序盤から攻めるのではなく、ある程度気持ちと体力に余裕を持ってレース展開するということを方向性として決めました。
[Swim]
A Typeスタートの6:00から比べ、7:00を過ぎると海のうねりは増していったことから、スイムは急遽1350mとなりました。スタートして海へだいぶするも、ヘッドアップをしても見えるのは高い波。タイミングが合えば自分より低い位置にブイが見える感じでした。
Swim 流れも強く、いつものヘッドアップの回数ではコースから外れてしまいそうになるため、ヘッドアップの回数を多めにしつつ、できるだけロープ際のラインをキープすることにしました。過去一番のうねりで、体力の消耗も激しくなると感じたので、ここも「頑張る」ことはせずに、冷静にスイムアップしたらやることやバイクのパフォーマンスのことだけを考えてスイムフィニッシュを目指しました。
スイムアップはトップと3分差の7位で16:49。(wahoo ELEMENT RIVALでは1030mでした)。
[Bike]
バイクはトップと2分30秒差の6位。横風が強く吹く中、佐和田海水浴場を後にして、まずは北西の方角、両津港 を目指します。この日の風向は南西。両津港 、住吉のあたり35km地点までは追い風区間 。この区間 は勝手にスピードが出るので、前方との差も縮まりにくく、一人旅となりましたがインドアトレーニン グで培っている「パワーを一定に保つ」こと「補給をしっかり摂ること」を実行し、前を目指します。
途中、二人パスし住吉の地点(約30km地点)で4位に浮上するも、トップは全く見えませんでした。ここから徐々に向かい風区間 に入ります。
Bike 35km地点から小木の坂80km地点までの約45kmの距離がほぼ向かい風ということはレース前にシミュレーションしていたので、どう乗るべきか、どの程度のパワーで漕ぐかということをそのまま実行しました。普段、パワーのターゲットを決めてwahoo KICKRにてトレーニン グをしていることがそのままレースでも活かされます。そのせいか、嘘のように聞こえるかもしれませんが、あまり「向かい風で辛かった」という記憶がありません。それだけ集中できていたのかもしれませんね。小木の坂に入る頃には2位に浮上。
ここまで、補給はMAURTEN DRINKを数kmに一度、少しずつ口に含んで摂取し、MAURTEN GELを20kmに一度のペースで摂取。さらにKODA Electrolyte Powderを溶かしたドリンクを間に挟みながら摂取しておりました。私の感覚ですが、MAURTENにより空腹感がなく、KODA Electrolyte Powderのおかげでクラク ラ・チカチカがない・解消されることを感じています。
2位に浮上するも、小木の坂で応援している一般の方から「トップとだいぶ離れているけどがんば!」と。「だいぶ」ということは2〜3分ではなく6分・・・10分?と想像しておりました。差はあれど、自分にできることを着実にしていこう、そして安全に帰ろうということも大事なので何度かこのワードを思い出しておりました。
(冒頭記載していたとおり、娘のために、あまり長い時間を待たせるわけにはいきません。)
小木の坂を終えると、再び追い風の中Over 40km/hでBike Finishまで向かうことができました。
Bike終了時、2位。3分程度の差であれば、スタートする1位の選手が視界に入りますが、やはり見えないので差は大きいことを認識しました。
トランジション エリアでは一旦座って、冷静になりながら靴を履き、補給食のチェックをしてランスター トへ向かいました。
[Run]
108kmのバイク後でしたが、スタートからスムーズに走り出すことができ、入りの1kmは4:02。悪くないし、オリンピックディスタンスの時と同じような体の動きができるということがわかった。バイク時に頑張り過ぎると腰痛も心配だったので抑え気味に漕いだのが功を奏したのかもしれません。
また、ランを一緒にスタートしたN選手が私とちょうど良いペースだったのでしばらく一緒に走らせていただきました。まず目指すは娘が応援で待っている4km地点。
ちょっと話がそれますが、実はレース前夜に私の恩人である佐渡 にお住まいのNさんからお電話いただき、レース中、娘と一緒に応援してくださることとなったのでした。なぜ「恩人」かと言いますと、2022年大会に私はBike Start直後の4km地点で落車しリタイアしたのでした。その際、落車現場から救護テントのある大会本部まで車で送ってくださったのでした。それ以降、毎年佐渡 に来島した際にはNさん宅へ挨拶に伺っておりました。娘はすっかりNさんご夫婦のことが好きになっておりました。Nさん宅はラン折り返し4km地点付近のため、そこで娘は待っていてくれていたということです。
まずは4kmまでは大崩れすることなく、「元気な姿を見せよう」そう心に誓い走りました。3.3km地点ぐらいでトップの選手とすれ違う。タイム差は8分。なかなかな距離のため、自分にできることを淡々とすることだけを考える。
そして4km地点。娘とNさんご夫婦の応援をいただきペースがアップ!3:54-3:56と体の動きもスムーズになってきた。しかし、気持ちは落ち着いていて、レース終盤のためのMAURTEN GELの摂取と、エイドステーションの水分もとりながら前を目指します。
Run 大会本部へ戻ってきて、再びトップとの差を計測。差は5分。これはこのままのペースでいけば、「追いつけるかも」という希望が見えてきた。多くの方の応援をうけ、それを力に変えながら淡々と走る。そして遠くに遠くにとらえ始めた先導バイクのリフレクターの赤いランプ。それが徐々に大きくなる。残り1.5km。先頭に出ることができた。
後から確認したがバイク20km地点程からずっと先頭を走ってきたH選手。H選手がいたから私も頑張れた。とてもありがたかった。軽く声を交わし、先頭に出て最後の1kmを走る。
そして迎えた優勝のゴールテープ。
Finish この瞬間までの間、レース中、何度も考えたこと。
「このレースに、私はどうして立てているのだろう?
それは、自分一人の頑張りだけではない
大会を支えてくださっている大会本部、ボランティア、佐渡島 民の皆さん
一緒にトレーニン グをしているチームメイト
完璧なメンテナンスをしてくれているバイクショップ
勤務配慮をしてくださった職場
一緒に戦っているライバル
そして、近くで支えてくれている家族 みんなのおかげだ」
感謝の気持ちを持てる素敵な大会、佐渡国 際トライアスロン 大会。
次戦も頑張ります。
岩渕 努